ぶらり・ぶら~り
第126回 主婦の長期休暇第3弾 スペイン巡礼・・・銀の道PLATA(4) (2015/01/26)
2014年5月5日(月)巡礼12日目 歩き11.9k
Merida~(バス)Valdesalor~Caceres 73.6k 標高210~385m
本日MeridaからValdesalorまで宿が少ない事が判明。足のマメが完治していないKも気になる。 バスはあるが巡礼道に或るバス停は約62k先のValdesalorだった。思案の末そこ迄バスで行くことに決定。 バスを待っている間に目的地Caceresのアルベルゲに電話で予約成功。しかし、私はアルベルゲの名前と写真を間違えてSにその情報を渡してしまった。 途中Kと出会いCaceresのカフェで予約のアルベルゲを訪ねると10k先だと言う。がっかりして、とりあえず昼食をしている間に間違いに気がつく。早速Sに連絡、彼女も宿探しに苦戦していた。 巡礼道からかなり離れた所だったが3人は集合。Caceresにたどり着いて解った事だったが宿は結構あった。巡礼での宿の予約は課題だ。
2014年5月6日(火)巡礼13日目
Caceres~Casar de Caceres 10.9k 標高385~365m
7時40分アルベルゲを出て、混み入った町を通り抜けマヨール広場8時に到着。カフェにておいしいパンの朝食。 9時に改めて出発。途中からは何時ものように2人から遅れ気味にマイペースで歩き快調。12時頃目的地の商店街に着き郵便局の前を通りかかる。なんとSとKがいる。彼女達は余計な荷物を日本へ送ったそうだ。局員の方やお客さんと意気投合していた
そこから少し進むと小さな広場、そこがアルベルゲ。真向かいのバルの方がホスピタリティ、そこで鍵をもらったり宿代を払ったり。巡礼道では良くあるパターンです。 巡礼者はそこで飲んで食べて楽しい時を過ごす、ボランティアとはチョット違う持ちつ持たれつの良い関係です。 この日は早く到着したので、定番のシャワーと洗濯後メルカド(スーパーマーケット)で食材を調達して自炊でした。缶詰を買ったのは良かったが、缶切りがなく、それもスペイン特有の缶詰で、Kご自慢のアーミーナイフも使えなかった。スペインで缶詰を買う時にはご注意ください。 そこへクロアチア人とドイツ人のじい様達が助け舟?悪戦苦闘のすえ開かない!大笑いしながら私達3人で何とか開けて夕食ができました。 本日はバスで長い距離を一気に進んだので顔なじみが全く違った人ばかり。 それでも目的が一緒なので直ぐに打ち解ける。
2014年5月7日(水)巡礼14日目
Casar de Caceres ~ Embalse de Alcantra 21k 標高365~270m
今日は昨日の倍の距離を歩く予定。午前6時真っ暗な中を出発。30分後空が明るくなり、夜明けが美しい。少し分かれ道で迷うが、後から追いついた巡礼者に助けられた。
本日は多少のアップダウンがあるが湖に向けて標高が下がるコース。高速道路の工事だろうか?巡礼路が妨げられていて回り道を余儀なくされた。又歩く途中にローマ軍が辿った石の柱が銀の道には良く見受けられた。
湖が見え始めてからの5kがとても長く感じられた。到着してみると私達は早い方だった。、頑張ったあと感じる。うわさ通り素敵なアルベルゲだった。 特にベッドルームがどこにも無い造りで忘れられない。
2014年5月8日(木)巡礼15日目
Embalse de Alcantra ~ Grimaldo 17.2k 標高 270~465m
素敵なアルベルゲを7時半に出発。直ぐに山道を歩く、途中Canaveralの町を通り過ぎると思っていた。しかし、山道の途中で分かれ道になっていた。分かれ道を下ると町にでる、そのまま行けば町の出口に出る。Sは真っ直ぐ進んだようだ、Kは町へ下りそこでタクシーを利用して本日の目的地Grimaldoへ進むつもりだった。実際はタクシーは無く、通りすがりの親切な方に乗せてもらったとの事だった。
前日Kの体調を考えてSと話し、Kにタクシーを利用するという選択もあると伝えてのことだった。歩くつもりだった彼女には気をそぐ話だったようだ。 気まずい空気が流れたが深夜の彼女の咳は辛そうだった。 その先は延々と農園が続き、馬や牛に会う事はあっても人に会う事もなく、アルベルゲの看板が見える迄ひたすら歩いた。 車で早く到着したお陰で12人が泊まれる宿にベッドを3つ確保する事が出来た。そこはバルの隣だったが、珈琲メーカーが壊れているという事で朝食は食べる事が出来なかった。夜は食べる事が出来たようだが時間が9時からという事で食べるのを諦めた。 しかし、3時頃オーナーが豆料理とワインで昼食をとっていて、それを所望するとOKがでて少し早い夕食は食べる事が出来た。宿代は寄付という事で大体この施設では4~5ユーロ位と判断。
2014年5月9日(金)巡礼16日目
Grimaldo ~ a Riolobos ~ Galisteo 19.2K 標高465~280m
Galisteoはアルベルゲが少ないので泊まれないかも?昨日知り合ったポルトガル人のルイザからの情報。ルイザからもらったBarのメモを便りに進む事にする。 この辺になると大体の巡礼者も体が慣れてきて20k弱の距離では、もったいない?或いは物足りない?とかで、もっと先を行く巡礼者が多い。ここは通過地点に過ぎない巡礼者もいる。 己の体力を知りマイペースを守ろう。私達には時間がたっぷりある。 宿?何とかなるさ(=⌒-⌒=)自分の歩きに戻ろう。 6時55分夜が明け始めた頃に出発。少しロードを歩いて直ぐに昨日同様農園を歩く。イギリスのフットパスのような、よそ様の敷地を歩かせて頂けると巡礼だからこその体験を感じて嬉しくなる。 農園を過ぎ広く長い道が続く、10時頃にはるか遠くに町が見える。 この頃にはSの姿は無く、先を歩いているはずだ。
2時間程歩くと太陽光発電がいっぱいに広がり、スペインの大地の大きさを感じる。そして30分後、目的地Galisteoに到着。さて、宿はあるかな?
とりあえずSと合流しなくては。バルへ行ってみよう。どうもSはまだ来ていない様子だった。しかし、このバルでは公共のアルベルゲの世話をしていたのだ。Sとも連絡がつき合流出来た。新しくきれいなアルベルゲだった、やはり現地に来てみなければわからないものだ。 ここには城壁があり、予定していたより早く到着したので町を散策する事が出来た。この日は、宿のホスピタリティのレストランで巡礼メニューの夕食を頂く。スープが温かく心身共に温まりました。 この日、この先何かと私達をサポートしてくれた、フランスのピエールとの出会ったのでした。
世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。 忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。 運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4~10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。