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カメラの向こう側

第103回 桜川市のヤマザクラ (2020/04/21)

アナウンサー 神原千恵

広報タイム、ウィークリーニュースを担当しています、神原千恵です。新年度も、皆さんの暮らしに役立つ情報をお届けできるよう頑張ります。
今年は、暖冬の影響もあり、春の訪れが早いですね。我が家では、毎年、桜が満開になると、近所の公園で子どもたちの写真を撮っています。3年前、娘の入学式のときは、ちょうど満開でした。今年はどうでしょうか?
さて、私が住んでいる桜川市は、つくば市の北隣りにあります。市の名前にもあるように、桜の名所で、特にヤマザクラが有名です。咲く時期は、ソメイヨシノのちょっと後といったところでしょうか、山一面が優しいピンク色に染まります。このヤマザクラを、未来につないでいこうと「ヤマザクラプロジェクト」という活動が行われています。

昨年の夏、小学3年生の娘が、総合学習の時間に「さくらんぼ拾い」をしてきました。
桜川磯部公園というヤマザクラが多く植えられている場所です。娘は、さくらんぼと聞いて、スーパーで売っている「おいしくて・つやつや」のさくらんぼを思い浮かべていたのですが・・。
行ってみたら、想像と全く違ったようです。娘いわく
「まっくろで、小指の爪ぐらいの大きさだった。」
それでも、お友達と一緒に声をかけ合いながら拾うのはとても楽しかったようです。
食べられないさくらんぼ拾いで、さぞかし残念がっていると思いきや、「でもね、何百年も前から桜の名所だったんだって。」と自慢げに話してくれました。市役所の方が、地元のヤマザクラについて講話をしてくださったそうで、55万本のヤマザクラの里であることなども私に教えてくれました。

 さくらんぼ拾いのあとは、種とりです。さくらんぼを数日間、水に浸しておいて、ふやけたところで、種を取り出しました。少々臭かったようですが、小さな小さな種を取り、冷暗保存。そして先日、やっと種まきをしました。芽が出て、苗木となり、山へ植えられ、そして春を彩るようになるまで、まだまだ時間がかかりそうです。私は、子育てと似ている部分もあるなぁと感じました。
そして、子どもたちにとっては、地域を知る良い機会であり、興味の幅がぐんと広がっているようです。サクラの種類について関心を持ったり、平安時代などの歴史を調べてみたり。子どもたちの吸収力って、本当にすごいですね。

自然科学、歴史、ドキュメンタリー、ドラマ、映画などなど、様々な分野の番組で、皆様の見たい、知りたいにお応えしていきます。ACCSTV、どうぞ今年度もよろしくお願い致します。

◎このコラムは、つくばのケーブルテレビACCSの出演者やスタッフがお届けしています。