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ぶらり・ぶら~り

第156回 古希記念のスペインの旅3 (2017/07/21)

4月16日(土)Mansilla 2

Daniel達が再度出かけた後、この家の大黒柱Tivi(幼い頃からの愛称)帰宅後夫婦で話し合ったらしい、二人から質問。

Tivi&Lina「ブラリ日本では何時頃夕食なの?」
ぶらり「普通18時半から19時頃かしら?」
Tivi&Lina「私達その時間に夕食は食べられないわ?ここでは22時から23時なの」
ぶらり「もちろんよ、ごめんなさいね! 日本というより我が家では、その時間、貴方達の夕食の時間にはもう寝る頃なの」
そこで私はお願いした。
「ここはスペイン、この家の今までと同じペースで進めてちょうだい。私の夕食はパスさせていただいていいかしら?今までの生活通りに進めてください。朝と昼はご一緒できると思うので、夕食だけ申し訳ないけどワガママ言わせてね。寝る前に温かいミルクを一杯いただければそれで充分なの」
というわけで時間差の問題は解決。

彼らもこんなに長逗留する東洋人と生活をすることは初体験、どう対処して良いか途方にくれただろう。私の居候生活のはじまりです。
私もヨソさまのお宅に長期に渡りご厄介になるのは初体験。

4月17日(日)Mansilla3

2日間Linaは家中の片付けで大忙しです。私も日本の主婦のはしくれ、何か役に立つことはないのかと試みるも慣れない家でうろうろするのは返ってお邪魔虫!
Linaは「ブラリお部屋でスペイン語の勉強や日記を書いて過ごして」と言ってくれた。

朝facebookをチェック、3年前にサンティアゴで知り合ったアメリカ在住のベトナム人Hが、昨日ここMansillaの手前にあるサグーンに到着との書き込みがあった。

「今日ここに宿泊あるいは通過するはず」いたずら心が出た。
こちらに向かう彼を迎えて驚かしてやろう!

多分これ位の時間と計算してサグーンへ向かう。方向音痴の私は見事に道を失いさまよってしまった。農作業をしている方や村人に「この道はcamino?」
と聞くと”Si!”という答えが返ってきた。「大丈夫!」と確信する。が!とんだ間違い!
“camino”とは「道」という意味、Santiagoの道とは限らなかったのです。
歩いている間、巡礼のホタテマークにもペレグリーノ(巡礼者)にも出会うことなくMansillaに戻って来ました。16k歩いていました。ああ!スペイン語の壁は厚い!

結局Hとは会えず、彼からfacebookを通じて、早朝に出発でfacebookを見ていなかったこと、既にPuente Villarenteに到着していることなどの連絡があった。残念でした。3年前彼が私たちの後ろ姿をみて思わずスマホで撮ってくれた写真は私大のお気に入りです。

4月18日(月)Mansilla4

今日は広場に市が立つというのでブラブラと行ってみる。
小さな町ですあっという間に町中を歩き尽くす。

近くのBarに立ち寄る。「アルベルゲに泊まっているの?」とBarで聞かれた。この時間帯に荷物も背負わずウロウロしている東洋のおばあちゃん?と思ったのだろう。
ぶらり「友達の家にいるの」
Barの人「友達?誰?」
ぶらり「Tiviよ」
Barの人「ああ!Tivi!」
Tiviはここでは有名人なのだ!
ぶらり「私は日本人」
Barの人「ああ知っている」
えっ私もここでは有名人?

広場で繰り広げられる市場

午後はLinaのクレデンシャル(巡礼手帳)をアルベルゲで受け取れるというので私が代わりに行くことにした。
するとここでも「ああ!Linaならよく知っているわ、友達だから、貴方のことも知っているわ」と、言われた。
ここでもLinaと私は有名人?

公共のアルベルゲ      Mansillaへの出入り口/サンティアゴへ

4月19日(火) La virgen del camin(Leon )~Viladangos del parame 12k

10年前と同じレオンから約7k地点のLa virgen del camino教会でお祈りして歩き出す。教会までTiviに送ってもらいました。TiviはLinaとは暫くお別れ、お留守番しっかりお願いね!

Linaにとっては初歩き、最初の4k地点で休憩をして簡単なストレッチをしたが私より13歳若い彼女にはパワーがいっぱい、その後は彼女のペースで歩くことになる。

お昼前Villadangos の少し前で昼食を済ませる。その時、彼女が支払うと言って引かなかった。多分遠来の客に払わせない心使いだろう。しかし、これから二人で歩くに当たり平等でなくてはならない。私はこの場は素直にご馳走になり、二人共通の財布を作る事を提案。Linaは素直に応じてくれた。

午後2時半昼食を終え、少し歩くと何やら見覚えのある建物です。
やはり10年前このアルベルゲに泊まりました。
あの時フラットのベッドで気持ちよく過ごしたのを思い出しました。
道路から見える建物は10年前と同じでした。しかし今は二段ベッドが2台ある個室になっていて何部屋もありいろいろな設備が増えていました。

二人のフランスの道歩き始まりです。

Villadangosに到着     懐かしいアルベルゲ

今は無き10年前に泊まったフラットなベッド

ぶらりさん自己紹介

世界で一番人口の多い団塊の世代・1947年生まれの好奇心いっぱいの獅子座です。

忘れた頃の5人目で、比較的自由に育ちました。生まれは熊本・小中学校時代は下関ですから育ちは下関かも知れない。存在感のない子供でした。親からも同級生からも忘れられることが多かったので、気ままにテクテク歩いたりラジオ・テレビに興じたりしていました。今の生活にそんな育ち方が反映しているかも知れません。

運動神経の悪かった私は歩きというスポーツを見つけて20年すっかりアルチュウ(歩く中毒)になっています。社会性に乏しい割にはここ10年位は旅仲間と4~10人くらいで海外旅行を楽しんでいます。