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カメラの向こう側

第51回 ACCS宇宙班、活動中 (2015/07/14)

番組制作を始めてそろそろ一年。そろそろ未熟さの言い訳「始めたばかりだから」が通用しなくなってきました。月日の流れとは無情なもの。が、人間には、無情な月日を慈悲深いものに変えるパワーがあるはず……と、なんだか自分でもよくわかっていません。

前のコラムで私は皆既月食について話したのですが、勢いで「名刺に『ACCS宇宙班』と印刷したい」と筆が滑りました。
筆の滑りとはいえ宣言したからには「宇宙班」として活動しよう、と、宇宙関係の取材に出かけています。
今回は、日本中に感動をもたらした小惑星探査機はやぶさについて、お話します。

コラム7月号写真lはやぶさの後継機「はやぶさ2」は、昨年の12月に打ち上げられ、予定通りの軌道を進んでいます。
この「はやぶさ2」を美麗なCGで描いた作品「HAYABUSA2 Return to the Universe」が、昨年10月つくばエキスポセンターで一日だけ特別に上映されました。
監督は、前作のはやぶさと同じ上坂浩光氏。「あの」監督に会えると、テンションがあがります。
上坂さんは、気の遠くなる作業を経て作品を完成させたと語りました。
一方、自分。盛り上がった気持ちが、しぼんでしまいます。このニュース……あれほど美しい映像を作る監督にカッコ悪くて見せられない……葛藤の中で完成させました。

もう一つ、はやぶさの話を。今年の2月に行われた「つくばロボットフェスティバル」で、はやぶさのプロジェクトマネージャー、川口淳一郎氏の講演会が開かれました。
時事ネタも交え本音をズバズバ語り、魅了された聴衆から笑いが沸き起こり、と、密度の濃い時を過ごしました。
参加者に講演の感想を聞いたら、千葉や神奈川など遠方から駆けつけた人が多く、みなさん何度か川口さんの講演を聴いたとのこと。まるで憧れの芸能人のライブ。
が、編集を始めると……5分の放送時間じゃ、川口先生の素晴らしさを伝えられない! と、こちらも葛藤することになりました。

以上「(自称)ACCS宇宙班」よりお届けしました。今回は、宇宙関係の有名人に会って浮かれただけの話に終わりましたが、次回はもっと宇宙らしい話……ができるといいなあ。

番組制作 所恵子

◎このコラムでは、つくばのケーブルテレビACCSのスタッフより、放送現場の話題をお届けしていきます。